「いじけるところ」

敷地の前面が開発中の傾斜地のため、遠く海まで見渡せる敷地です。

設計よりも、この場所を見つけた加藤さんのセンスの勝利だなーと思いつつ、その見晴らしを、家のどこからも楽しめるような空間にしたいなーと思いました。

と同時に、奥さんの実家に帰るとみんなでコタツで過ごすのが、とても居心地がいい、という話。

そのくせ、イメージ写真は、超モダンでかっこいい空間だったり、、、、。

最初のご提案時にあった螺旋階段ではなくなったのに、「でも、せっかくだから、丸は残したいんですよねぇ、、、、。」

お子さんの要望に、「、、、、いじけるところが欲しい。」って書いてあって、「確かにねぇ、、、」ってみんなで思ったコト。

、、、、と、思い返すとキリがないですが、そういう、大らかなところと、細やかなところが同居して、一つ一つのいろんなエピソードの軌跡が、変に抽象的にならずに、そのまんま重ね合わされているような、、、、そんな加藤さんの家。

家って、他人にとっては無駄で、用途不明瞭な場所の集まりのコトなのかも知れませんねー。

だって、家だから。

道路からみたところ。

玄関を開けると、向こうの崖まで見渡せる土間空間です。

丸い靴脱ぎスペースは苦肉の策でしたが、これぞ「日本の玄関」、というべきとてもおおらかな場所になりました。

くつを脱ぐ場所。

敷地が、ずいぶんいびつな形状でもあり、不思議な形になりました。

丸の中は、最初は螺旋階段だったのです。

左は、仕事場、右はトイレ。

浴室、洗面所、クローゼットが、ひとつづきになっています。

左は、階段を見上げたところ。右は、洗面所から、玄関方向をみたところ。

玄関から2階を見上げる。丸い筒は、2階まで伸びていきます。

中身は何でしょうかね?

子ども達。

2階を見渡す。

仕太いきの幹のまわりは、程よい死角になっていて、無駄にくるくる回れます。

こたつと、絶景。

2階のキッチンの後ろには、丸いパントリーがあります。

家の中の裏路地のような場所。

階段から、崖側を見返す。

完成時の2階。

奥に見える黄色と青の部屋は、子供室です。

風景と一体になるように、扉は全部引き込めるようになっています。

とはいえ、安全のためにどうしても手すりが必要ですが、ここでは、できるだけ細く、ではなくあえてできるだけ太い木材を選択しました。

畳の子供室。

からし色のパントリー。

日々。

日々。

1階を見下ろす。

日々。

日々??

子ども達の「いじけるところ」ですから、大人がいじけるところにしないよう、、、。

「お風呂は嫌いです。」との事でしたが、引越し後、お風呂によく入るようになったとか、ならないとか、、、なったとか(笑)。

風景とともにある暮らし。

家と街のあいだに。