<<Bird プロジェクト>>

設計させていただいたからには、同じご家族に長く住んでいただくことが理想ですが、独立してからの15年間の中で、家族の想いとは別に、
家を一時的に離れないとならないケースもいくつかありました。


そんな時に、「長期間他人に貸すとか」とか、「いっそ売る」とか、0か100か、みたいな選択肢じゃなくって、
もっと「自分の家」である事の愛着や、愛情を感じながら、維持してく方法はないんだろうか?といつも考えてきました。


そんな時に、飯島さんが、ご自身で実行されていたライフスタイルを参考にして始めたのがBirdプロジェクトです。


7年前に設計させていただいた飯島さんの家は、10坪の敷地に計画したニコ設計室最小のお家です。ある時、飯島さんの家にうかがうと、
家の中の黒板に、こんな素敵な鳥の絵が描いてありました。

実は、飯島さんの家は、5年くらい前から、ウイークデイは、この家に住み、週末は海沿いにアパートを借りて
2拠点生活をされていました。週末は、Airbnbで、海外からのゲストに民泊として家を貸していらっしゃったのです。

 
 

この絵は、そんなゲストが、お礼に残していった絵です。

この鮮やかな鳥の絵を見て、もちろん家って、特定のご家族のために設計するものだけど、時にはこんな風に、旅人の「とまり木」になる事もできるんだなぁー、と
感激しました。

民泊や、イベントスペースとして、
現在は、「飯島さんの家」と「月のとびら」の2件を運営しています。


現在は、この事例と経験をベースに、家や建築が長く愛されていくような
民泊や、古い建物の運用のご相談も承っています。


 



 
飯島さんの家   月のとびら「小田原さんの家」