住宅密集地なのですが、少しでも土の地面を残そうと
「くいっ」と持ち上げられた場所は階段室です。
たくさんの植物が育つといいな!
敷地は、もともとのご実家が立っていた場所で、
古いマントルピースがあったり、 井戸があったりと、ザ・昭和の家。
でも、そんな雰囲気は決して悪くなくて、
むしろセンスのいい清水さんご家族の生活と絶妙に マッチしていました。
そんな清水さん達からいただいた言葉は、「経年美化」という言葉。
どこまでも連続していくような家の中には、たくさんの居場所と 暗闇の中の色があります。
長い時間をかけて、街の中でも、暮らしの中でも、
時間が経てば経つほど、
味わい深くなるような家になるといいなと思っています。
敷地面積:83.7u 建築面積:48.2u 延べ床面積:117u
構造:筬島建築構造事務所 施工:宮嶋工務店
協力:平鍛冶 小原歩(特注スチールワーク) ハタノワタル(和紙製作) GALLUP(カウンター古材) ポーターズペイント(特殊塗料)
photo:西久保毅人