『わざわざ別荘やリゾートに行かなくても、家で毎日リフレッシュできるような、楽しい家が欲しい!』
というご要望をいただき、設計が始まったのですが東京のど真ん中。周囲はかなり住宅密集地。
敷地は25坪で、建てれらる面積も広くはありません。
そこで家の中の一番日当たりのいい場所にサンルームのようなインナーテラスを設け、
そこに連続するようなバスルームを計画しました。
別荘とかリゾートって、都会から離れた自然の中で
気分を解放してリフレッシュするためにわざわざ行くところですよね。
それを毎日過ごす「家」に求められるとしたら、、、、、僕たちは何をしたらいいんだろう?
もしかするとそれは「いわゆる住宅とはこういうものだ」、
と思い込まされている空間やしつらえから、
逃げ切る事にヒントがあるように思いました。
気持ちいとか、心が解放されるとか、少し不便だけど居心地が良いとか、、、、
そんな体感に向かって設計を進める事で
「住宅」っぽくはないかも知れないけれど、
家の中のようで外のような。
テラスのようで お風呂場のような。
お風呂場のようでセカンドリビングのような。
そんな体験を設計したいと考えたのです。
ご入居後、さっそく想像以上に楽しく住んで頂いていて嬉しい限り。
遊びにきたお客さんがなかなか帰らず困っているそうです(笑)
敷地面積:89.5u 建築面積:44.7u 延べ床面積:83.9u
構造:筬島規行/筬島建築構造事務所 施工:宮嶋工務店 /協力:平鍛冶 小原歩(特注スチールワーク)、高橋園(植栽)
photo:西久保毅人