敷地は、密集した住宅地。
向かいに小さな神社があって、
ほっこりしてしまうような風景です。
敷地は20坪程度しかないため、制限いっぱいのボリュームを計画しつつも、
それだけでは暮らしが守られないので、木製のスクリーンが家並みの表情を作り、
生活をやんわりと守っています。
、、、と、まぁ、そんな真面目な設計上の工夫が、
吹っ飛んでしまうような地下空間!!!
「ダンジョンみたいにしたい!」
という言葉を丸呑み。
地下に降りる時は、疲れを癒す勇者のつもりで、、、、、。
復活の呪文を忘れると、地上に戻れないかも知れません。
案外、住宅地の隠れ家的なワイナリーにするっていうのも、
将来は良いかもしれませんねー。
この中央の丸い塔の中に、階段が入っています。
地下もくるくる。迷いそう、、、。
それぞれの場所のプライバシーをやんわりと守るような形を考えたら、
坂道に沿ってちょっとずれたような形になりました。
格子の内側は、壁だったり、空洞だったり、、、とするんですが、
外からは分からないようになっています。
家の中央に、地下から3階まで移動できる階段室があります。
地下に降りる前に、上に行きましょう。(笑)
なぜ、スライム、、、、。
全体的にコンクリート造なのですが、
ところどころの床が木造だったり、透けていたりします。
螺旋階段も、木造になっていてます。
台所からは、全体が見通せますが、子供達は、隠れることができます。
「将来、吹き抜けにしても良いかもね。」
という床は、こんな感じになっています。
3階は、まだまだ子供部屋になるには早いので、
しばらくは、遊び場。洗濯物を取り込む場所かなー。
小さいながらに、いろんな場所や段差が、階段の周りにあります。
さて、、、、、。
地下空間は、地下室なのに、
実はこの家で一番天井が高い空間になっており、
地下に降りても、また少し下がったり、上がったり、、、と
本当にダンジョンのような空間です。
中央の丸い階段室を中心にして、
いろんなシーンのある空間になっています。
ドライエリアもあるので、なかなか快適な空間。
セカンドリビングでしょうか?
当面、子供には、この家には、地下室があることを
教えない方が良いかも知れませんねー。
楽しすぎるから、、、、。
この写真を見て、ヨーロッパから、お城の設計の依頼が来ることを、
心待ちにしております!
構造:MONO/森永信行 施工:仲野工務店
協力 平鍛冶(特殊金物)
photo:西久保毅人